ENGINEについて
千葉大学では、2020年度より「ENGINE(Enhancing Global Networking through International Education)」と呼ばれるプログラムを開始しました。ENGINEは、日本とは異なる多様な価値観に触れ、発信力・自己表現力・コミュニケーション能力を備えた世界で活躍する人材を育成することを目的としていて、その中心となっているのが「全員留学」です。
全員留学では、学部生・大学院生を問わず、卒業・修了までに必ず一回は留学を経験することとなっています。
留学は、目的や滞在期間、語学力にあわせてさまざまな留学プログラムから選択することができます。プログラムは、短期のものから長期のもの、専門分野のものやオンラインのものなど様々です。もちろん希望があれば個人で計画・手配することも可能となっています。その場合は「留学」として認定されるかどうかを大学の各学部、研究科に確認を取る必要があります。
今回は、実際に千葉大学が提供するプログラムを利用して、留学を経験した文化人類学専修の先輩にお話を伺いました。これから留学を考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
学部3年Aさん
利用したプログラム
Begin One’s Oversea Trial (BOOT) プログラムでタイへ留学。
期間は9月前半に2週間。
費用は延べ30万円ほどだったが、ENGINEプログラムの補助を得て支払いは20万円ほど。
プログラム選択の理由
まずオンライン留学は認められていなかった。
初の海外渡航となるため近場の東南アジアに限定した。
以前にタイ語を勉強したことがあったため、タイを選択した。
受け入れ大学での授業
マヒドン大学のインターナショナル・カレッジ。
授業は1コマ90分、実践的な英語研修が中心。
教師はネイティブの英語話者で、在籍学生がアシスタントとしてサポートする。
現地の観光
大学前に広がる夜市でよく夕飯をとった。
水上マーケットに遊びつつ、蛍狩りをした。
ワット・バンプリーヤイクラーンやワット・アルーンなどの寺を巡った。
市内の博物館・美術館を観覧した。
大変だったこと
出発には羽田に前泊する必要があった。
班分けが機能せず、迷子になりかけた。
事前の書類は英語で書くうえ、パスポートの取得が前提となっている。
アドバイス
アシスタントの対応の良し悪しがプログラムにより分かれるらしい。
オンライン留学も認められたが、現地に赴くことを強くお勧めする。
両替は事前に済ませ、細かい紙幣を確保しておくべき。
Wi-Fiのルーターを借りておくと楽。
学部3年Bさん
利用したプログラム
Gibraltar Study Abroad Programで英国領ジブラルタルヘ留学。
期間は8月中旬から9月上旬までの3週間。
必要経費は58万ほどで、任意の活動を入れると78万ほど。
プログラム選択の理由
本プログラムは英語の授業の担当の先生が開講していたプログラムであり、存在を知り応募した。
もともとヨーロッパに行きたいと考えていたことに加え、文化的にも興味があった。
受け入れ大学での授業
ジブラルタル大学。
千葉大学の学生と、同じようにプログラムに応募したスぺインやブラジルの人との少人数授業。
最後にはジブラルタルについて、好きなことを調べて発表するファイナルプレゼンテーションがある。
現地の観光
ジブラルタルを自転車で一周
スペイン
モロッコ
大変だったこと
英語のネイティブの授業についていくのが最初は難しかった。
ファイナルプレゼンテーションへの取りかかりをもう少し早くすればよかった。
アドバイス
少人数で、期間が長めのプログラムがよいのではないか。
少人数であれば友人もできやすく先生にも質問しやすいため英語力が上がると思う。
3週間という期間は短すぎずちょうどよかった。