卒業生に話を聞こう

黄 郁傑 さん

現在どのような仕事をしているか

某建築会社の本社海外事業部に勤めています。
営業をしたかったことや喋るのが好きなので、営業に向いていると思ったこと、家を建てることに関わりたいと考えていたことが現在の仕事を選んだきっかけです。
最初は院に進むことを考えていたため、就活に熱心ではありませんでしたが、7月ごろに内定をもらいました。

文化人類学専修で学べたこと

台湾の出身で、日本にいること自体が異文化との接触だったので、異文化交流や職について学べるような講座ということで学ぼうと思いました。
学べたと言っていいのは、鵜呑みにせずに自分で考えるようになったこと。

入ってきた情報に対して「こういう方面から見たらどうなのかな」、「本当にそうなのかな」といった疑いを持つ(批判的にみる)ようになりました。

大変だったこと

質問を一つ考えるにあたって沢山本を読み、同時にそれをまとめる作業をしなければならないことや年表をひたすら読み込むといった、興味のない分野の本を読むことが辛かったです。

楽しかったこと

喋ることが好きだったので、いろんな人といろんな話ができるというところが楽しかったです。

調査実習のように、初めての土地で初めて会う人と会話をするというのは、その経験や機会自体が貴重であり、また、話をするために共通話題になるようなことを沢山勉強しなければならなかったので、その勉強の部分も含めて楽しかったです。

文化人類学を学んで役に立ったこと

物事に対して疑問を持つ点や、批判的に見るという点は役に立ってると思います。

文化人類学を志望する人への期待

みんなすごい特徴的な何かを一つ、二つ三つあるかもしれないけど、何か一つ持っているので、

その特異性を活かせるような取り組み方をしたらいいんじゃないかと思います。

それを自分で見つけて、自分で伸ばして、自分で活かすところまでやれたら、文人の中でも生きていけるんじゃないかなと思います。

あなたにとって文化人類学とは

文化人類学は、自分の目を開かせてくれました。

今まで興味のないことが多かったのですが、自分が本当に何も知らないんだということに気がつきました。

いろいろなことをいろいろな方面から考えるというのが文化人類学のやることなので、

その環境に少しでもいられたというのは、自分の至らなさに気づかせてくれたという意味で、すごく感謝しています。