教員紹介:小林 聡子

小林 聡子Satoko Shao-Kobayashi

業績など

研究テーマ・研究対象

教育人類学・言語人類学・異文化間教育学・質的研究方法論

文化人類学を研究するきっかけ

学部時代は英語の教員になろうと言語学を専攻していましたが、音韻論や統語論など学びながら(今となれば役に立つ知識ではあるものの)「実際に人が使う時はこんなに整然としていない」というモヤモヤが常にありました。

「人々がどのように日々やりとりをしているのかが知りたい」そんな思いで米国に交換留学に行き、言語人類学や社会言語学に出会いました。数式のように紐解くのではなく、コンテクストの中で複雑なものを複雑に読み解く。それが単純に「面白い!」と思えました。

その後、米国の同大学院に進学し、教育人類学や言語人類学の視座から言語的文化的に多様な子ども達の教育について研究してきました。

近年は、様々な教育に関わるフィールドの人々と、共に変化を志向していく実践的な研究に携わるようになりました。

現在進行中のプロジェクトのキーワード

  • 国際移動する子ども達の言語的、空間的な位置取り
  • 過疎地域での外国につながる子どもの教育と移動性
  • 日本人学校における「現地理解・現地語」教育の批判的再考と実践
  • 国際移動する日系南米人の複言語使用と「日系」観
  • 千葉県中学校における多言語多文化状況に関する質的統計調査
  • メンタルマップ、ディスコース分析、参加型アクションリサーチ、フォト・ナラティブ

言語人類学に興味がある人への入門書

言語人類学への招待ーディスコースから文化を読む

編者:井出 里咲子

編者:砂川 千穂

編者:山口 征孝

出版社:ひつじ書房

発行年:2019年

Living Language: An Introduction to Linguistic Anthropology, 3rd Edition

著者:Laura M. Ahearn

出版社:Wiley-Blackwell

発行年:2021年

Discourse Analysis Beyond the Speech Event

著者:Stanton Wortham, Angela Reyes

出版社:Routledge

発行年:2015年