文化人類学講座は、
千葉大学文学部行動科学科の
第四の講座として、
1992年に発足しました。
それぞれの専修では、少人数教育を行っています。
文化人類学専修の場合、教員が2人、学部生がおよそ25人という特に小規模の専修であるため、学生と教員、また教員と教員の間で意思疎通が取りやすく、気軽に相談することができるのが利点でしょう。
これは特に、文化人類学の研究方法の柱であるフィールドワークを実習形式で学んでいく際に重要となります。
文化人類学専修では、2年次に文化人類学の理論や調査方法を学び、3年次に調査実習という授業でフィールドワークの実践を演習方式で学んでいきます。
4年次には、それぞれの卒業論文に向けて調査・執筆を進めていくことになります。
文化人類学専修は、
日本では数少ない
学部から文化人類学を
体系的に学ぶことができる
講座です。
さらに、専門的に勉強したい学生、将来研究者を志す学生に対しては、国際教養学部の教員2名も加わり、大学院博士前期・博士後期過程の教育も行っています。
文化人類学専修の学生は、自ら思い思いの研究テーマや調査地を選んでいます。長期の留学や海外の大学院への進学を選ぶ学生もいます。
国内外のさまざまな場所に赴いていますし、複雑な事象を表現、発信する技法を専門的に学ぶことにより、幅広い職種を目指すことのできる研究分野であると言えます。
文化人類学専修では、日々、教員や先輩による知らない場所や世界についての印象深い土産話が飛び交っています。
そうした話を興味深く聞いているうちに、いつか自分でも土産話を持って帰れるようになるかもしれません。